ドモーリとは?イタリア生まれの高級チョコレート

ドモーリは、カカオ本来の香りと味わいを最大限に引き出すことを追求する、イタリアのチョコレートメーカーです。
一般的なチョコレートとは一線を画す独自の思想と製法で、多くの愛好家やシェフから高く評価されています。
カカオに情熱を注ぐ創業者の物語
ドモーリは1997年、創業者ジャンルーカ・フランゾーニ氏によって、イタリア北部ピエモンテ州ノーネ(トリノ近郊)で誕生しました。
彼がチョコレート作りを志したきっかけは、ベネズエラ滞在中に出会った希少なカカオでした。
絶滅寸前といわれた繊細な品種の香りに衝撃を受け、「このカカオを守り、復活させたい」という強い使命感を抱いたのです。
その後、フランゾーニ氏は世界中のカカオ生産地を巡り、時にはアマゾンの原生林に足を踏み入れながら品種の調査と保全に取り組みました。
ベネズエラではクリオロ種の復活プロジェクトに深く関わり、現在も発酵工程の確認のため長期滞在を続けることもあるほど。
まさに妥協のない情熱が、ドモーリの根底に流れています。
Bean to Barの徹底したこだわり
ドモーリの最大の特徴は、Bean to Bar(カカオ豆から板チョコまでを一貫製造)を徹底していることです。
☑ カカオ農園での栽培・収穫に関与
☑ 発酵・乾燥・焙煎まで一貫管理
☑ シンプルな原材料による製造哲学
創業者が掲げる哲学は「カカオの本質を忠実に伝えること」。
カカオ本来の香りを損なわないため、香料・余計な添加物を極力使用せず、最小限の素材で仕上げています。
このこだわりは世界的にも高く評価され、チョコレート評論家ゲオルグ・ベルナルディーニ氏の著書では、世界トップクラスのチョコレートブランドとして選出されています。
ドモーリが特別な理由|3つの独自性
数多くのチョコレートブランドの中で、なぜドモーリは「唯一無二」と称されるのでしょうか。
その理由は、3つの徹底したこだわりにあります。
世界のごくわずか!幻のクリオロ種への情熱
ドモーリといえば、クリオロ種の存在なしには語れません。
クリオロ種は、世界のカカオ生産量の約0.01%ほどといわれる、非常に希少な品種です。
さらに、ドモーリが扱うような純度の高いクリオロは「0.001%未満しか存在しない」とも言われるほど。
栽培が難しく病気にも弱いため、長年ほとんど姿を消していましたが、フランゾーニ氏はこの品種の価値を再発見し、ベネズエラの農園で栽培する権利を取得。
交配を避ける「品種隔離栽培」で丁寧に育てています。
クリオロ種の特徴
- 苦みや渋みが非常に少ない
- フルーティーで華やかな香り
- 繊細で複雑な味わいが楽しめる
クリオロ種は数が少ないだけでなく、香りと味わいが格別。
ドモーリのクリオロシリーズは、この希少品種をもっとも純粋な形で味わえるラインといえるでしょう♪
カカオ豆と砂糖だけ!シンプルな製法へのこだわり
一般的なチョコレートには、カカオバターや乳化剤、香料などが加えられることがあります。
しかしドモーリの代表的なダークチョコレートの多くは、カカオマスと砂糖だけという非常にシンプルな原材料で作られています。
追加のカカオバターに頼らず、豆に元々含まれるココアバターだけで口溶けを作るため、高度な焙煎やコンチング技術が求められます。
ドモーリは長年の研究で短時間でも香りを損なわないコンチング法を開発し、繊細なフレーバーを保ちながら滑らかな食感を実現しています。
自社農園から製造まで一貫管理
ドモーリには「チョコレートの味の50%は農園で決まる」という哲学があります。
多くのメーカーが焙煎以降の工程を管理する中、ドモーリは 収穫、発酵、乾燥といった農園での工程から深く関わる稀有なメーカー。
特に香りを左右する発酵工程は、フランゾーニ氏自らが確認することもあります。
厳しい基準をクリアしたカカオ豆のみが工場へ運ばれ、焙煎・粉砕・コンチング・成形まで、すべてイタリアの工場で管理。
これが一貫した品質の裏付けとなっています。
クリオロ種チョコレートとは?初心者ガイド

クリオロ種は「カカオの王様」と呼ばれる存在。
初めて高品質なチョコレートに触れる方へ、その魅力をわかりやすくご紹介します。
カカオの3大品種を知ろう
カカオには大きく3つの主要品種があります。
1. クリオロ種(最高級)
- 非常に繊細で香り高い
- 苦み・渋みが少ない
- 栽培が難しく希少
2. フォラステロ種(生産量トップ)
- 全体の約80%を占める
- 病気に強く大量生産向き
- 香りはクリオロに比べて控えめ
3. トリニタリオ種(ハイブリッド)
- クリオロとフォラステロの自然交配種
- 香り・生産性のバランスが良い
ドモーリは、特に品質の高いクリオロ種・トリニタリオ種を厳選して使用しています。
なぜクリオロ種は希少で高価なの?
クリオロ種が希少な理由は、その“育てにくさ”にあります。
☑ 病気に弱い
☑ 収量が少ない
☑ 完熟タイミングが難しい
そのため栽培農家も減少し、現在では世界中でほんのわずかしか生産されていません。
ただし、味と香りのクオリティは別格。
一度味わうと、一般的なハイカカオとはまったく違う世界を感じられます。
クリオロ種ならではの味わいの特徴
クリオロ種の最大の魅力は、香りの複雑さと繊細さ。
ストロベリー、バナナ、ナッツ、花の香りなど、多様な香りが広がり、後味は驚くほどすっきり。
高カカオでも苦すぎないため、ダークチョコが苦手な方でも楽しめる場合が多いです♪
ドモーリの主要シリーズ完全解説
ドモーリには複数のシリーズがあり、それぞれ違った魅力があります。
自分好みの一枚を見つけるためにも、シリーズの特徴を把握しておきましょう。
クリオロシリーズ|6つの産地別食べ比べ
クリオロシリーズは、希少なクリオロ種を品種ごとに味わえる贅沢なライン。
主な品種ラインナップ
ポルセラーナ
繊細な甘みと複雑な香り。
クリオロの魅力をもっとも感じられる一枚。
チュアオ
優しい甘さ・滑らかさで、クリオロ入門としても人気。
カノアーボ
ミルククリームのようなまろやかさと軽い酸味が特徴。
プエルトフィーノ
酸味控えめの落ち着いた香り。
大人っぽい印象。
プエルトマーレ
甘さ・香り・口溶けのバランスがよく、幅広く愛されるタイプ。
ジャヴァブロンド
ジャワ島産の独特のスモーキーな香りが特徴で、個性派におすすめ。
小さなキャレ(正方形チョコ)6種類がセットになったアソートもあり、初めての方はこのセットが最適♪
ILシリーズ|カカオ100%の衝撃的な世界
ILシリーズは「カカオの本質を極める」シリーズ。
IL100%(トリニタリオ種)
砂糖不使用でも香りが豊かで、雑味が少ないのが特徴。
クリオロ100%
希少なクリオロのみを使用。
砂糖ゼロなのに、うっすら甘みを感じるほど繊細。
ILブレンド(カカオ70%)
初めてハイカカオに挑戦する方にもおすすめ。
一般的な100%チョコのような強烈な渋みが少ないのは、ドモーリの特別な製法によるものです。
オリジンズ&ミルクシリーズ
オリジンズシリーズ(シングルオリジン)
産地ごとの個性を楽しめるシリーズです。
アリバ・ナシオナル(エクアドル)
ジャスミンのような華やかさとシトラスの爽やかさ。
サンビラーノ(マダガスカル)
フルーティーな酸味が印象的。
アプリマク(トリニタリオ)
バランス型でクセが少なく食べやすい。
ミルクチョコレートシリーズ
希少なカカオにミルクを合わせたまろやかで香り高いシリーズ。
ダークが苦手な方の入門にも最適です♪