創業者のRed Thalhammer(レッドタルハマー)は、 オーストリアの両親のレストランで幼少期からチョコレートに親しみを持っていた一方で、2009年にニューヨークでアートディレクターというキャリアから転じて、 “あらゆる心の悩みに効くものを作り、カカオの健康効果を活用してストレス解消と深い心の満足感を得る（Antidote＝解毒剤）を作る”というビジョンを持ち始め、2010年にAntidoteをスタートさせました。 現在、マイアミビーチに本社を置き、ニューヨーク州北部に倉庫を構えるAntidoteは、「CHOCOLATE THAT LOVES YOU BACK（あなたを愛するチョコレート）」と銘打った16種類のユニークなフレーバーを展開しています。カカオをたっぷりと含みながら低糖質で、フルーツ、ナッツ、塩、スパイスを巧みに組み合わせた独創的なフレーバーは、カカオ含有量70%から100%まで様々です。Antidoteは、最高品質のシングルエステート産カカオ豆と、上質な風味で知られるナシオナル・コンプレックス産カカオ豆のみを使用し、ビーン・トゥ・バー（Bean to Bar）で製造されています。

オーストリア生まれのレッドは、10歳の時にオーストリア北部にある両親の湖畔カフェでアイスクリームを販売することから起業家としての道を歩み始めました。10代の頃には、服のデザインや縫製から大型絵画や壁画まで、様々なクリエイティブな副業に携わっていました。

鋭い視覚的感覚に導かれ、オーストリア、リンツのグラフィックデザイン専門学校に進学。卒業後は、ザルツブルク、リンツ、そしてオーストリアのウィーンにある広告代理店で働き、様々な分野でスキルを磨きました。20代後半に仕事も人脈もないままニューヨークに移住した後、レッドは最初はブランディング会社でフリーランスとして働き、その後ブランドデザイナーとして起業し、大企業との野心的なプロジェクトに携わるようになりました。 コンセプチュアルで革新的なアートディレクターとして、レッドはヨーロッパとアメリカで25年以上にわたり、特に消費財とパッケージを中心としたブランドプログラムの開発、実装、デザインに携わってきました。Dove、Sprite、Organic Avenue、Pepsi Co.、Starbucks、P&Gなどのプロジェクトを手がけてきました。Antidote Chocolateのアイデアは、2009年に友人との偶然のテキストメッセージをきっかけに生まれました。 レッドは間もなく、アパートの狭いキッチンで長時間かけてチョコレートを溶かし、計量し、混ぜる作業に没頭するようになりました。そして9ヶ月間、新しいタイプのチョコレートを発明する探求を続け、究極の目標は、甘いお菓子というより、むしろ食べ物のように感じられるチョコレートバーを作ることでした。抗酸化物質が豊富なスーパーフードとして知られるカカオに着目し、彼女は、忙しい毎日を送る人々にエネルギーとスタミナを供給し、どんな困難にも対処できる「解毒剤」となるような、栄養価の高いチョコレートバーの開発を目指しました。彼女はすべてのフレーバーの組み合わせを考案し、すべての材料を調達し、エクアドル産のカカオを選びました。 レッドは、自身がデザインした魅力的なブランドとパッケージ、そして海外でのマーケティング、流通、そして生産を常に掌握しています。そのため、彼女はエクアドルに頻繁に足を運び、供給業者との調整、農場への訪問、そして生産の監督を行っています。