le fleuve（ル・フルーヴ）は、兵庫県養父市の山間部に工房を構える、ショコラティエ上垣河大のチョコレート・洋菓子工房です。ル・フルーヴのルーツは「農」にあります。 オーナーシェフの上垣河大は、循環型農業を基本とする無農薬有機栽培の農園「麦畑自然農場」を営む農家の家に生まれ育ちました。日々の暮らしの中で、養蜂、養鶏、畑仕事に携わり、農家の苦悩も喜びも知って育った彼は、素材そのものが持つ本当の美味しさを自然と学んでいきました。平飼いの卵、旬の無農薬野菜、自家農園の蜂蜜。これらが毎日の食卓に並ぶ環境の中で、素材への深い感謝と理解が培われていったのです。 ル・フルーヴが目指すのは「和食のように、素材そのものを生かしたお菓子」です。良質な素材を使っているからこそ、必要以上に手を加えることはしません。華美に飾らず、複雑に幾つもの素材を重ねず、主役となる素材の味わいを引き出すために、敢えて他のものは引き算する。余分なものを削ぎ落とす、ある種ごまかしの効かない引き算の美学を追求しています。 店舗を持たず工房のみで運営するスタイルを貫くのは、店舗運営にかかるコストを削減し、その分を上質な素材の購入に充てるため。農家に育ったショコラティエの素材への感謝と敬意が、一粒一粒のお菓子に込められています。