カカオサンパカは、1935年創業のスペイン最大のカカオ豆輸入・チョコレート原材料製造会社「Nederland（ネダーランド）」グループをマザーカンパニーとしています。カカオの産地にも工場を持つネダーランド社では、毎日数百トンのカカオ豆が世界各国から入荷し、一つひとつ丁寧に選別されています。カカオ豆の選別から、クリーニング、焙煎、粉砕などの加工を経て高品質なチョコレート原材料の製造にいたるまで全工程を厳格に管理することができるため、他のショコラティエでは取扱いの難しい非常に希少な品種のカカオ豆も輸入しチョコレート製品を作り上げることができます。この一貫した品質管理体制こそが、カカオ農家のサポート事業としても社会的に重要な役割を果たしながら、最高品質のチョコレートをお届けする礎となっています。

カカオサンパカは、人の手でしか作り得ない心のこもったチョコレートづくりを大切にしています。熟練した職人の手によって一つひとつ丁寧に作られるチョコレートは、大きさや長さ、デコレーションも自然の形を生かして作るため、一つとして同じものがありません。厳しい温度管理のもと美しい光沢を生み出す大理石でのテンパリング（温度調節をすることで色と艶を出す工程）や、一つひとつ丁寧にプリントされていくボンボンチョコレートなど、膨大な時間と手間暇をかけた製法にこだわっています。こうして完成したチョコレートは、すべてスペインから冷蔵空輸にて日本に到着します。大量生産では決して生まれない、深い味わいと豊かな満ち足りた時間をお届けするために、職人たちは日々情熱を注いでいます。

かつて王しか食べることのできなかった伝説のクリオロ種カカオ。アステカ帝国の王モクテスマが愛飲していたメキシコ・ソコヌスコ州で収穫されるこのカカオは、スペイン語で「王家のもの」を意味する"レアル"の称号を与えられ、1820年までの300年間、世界最高のカカオとして君臨していました。非常にデリケートで栽培が困難なため幻のカカオとされていましたが、2007年、カカオサンパカが最適な焙煎温度とコンチング時間の調整により、他に類を見ないフルーティーな味と香りを放つチョコレート"XOCONUSCO ショコヌスコ®"として復活させ、スペイン王室へと届けられました。上質なカカオのバランスの取れたアロマが微妙に変化しながら包み込む味わいは、王室カカオの遺産を今に引き継いだ、唯一無二のチョコレートです。

ヤスシササキでは、チョコレート作りを通じて環境や社会にも貢献する取り組みを行っています。 使用するカカオ豆はフェアトレード認証を受けたもので、持続可能な農業を支える一環としてカカオ農家の生活環境を支えると同時に、環境保全への取り組みを強化しています。 また、小ロット生産を行いフードロスの削減を図っています。 おいしさにこだわるだけでなく、チョコレート作りを通じて未来への持続可能な社会を支えるという強い思いが込められています。