お菓子作りをする方なら一度は耳にしたことがある「ヴァローナ」。
プロのパティシエが使う高級チョコレートとして知られていますが、実は家庭でも手軽に楽しめる製菓材料なんです♪
この記事では、ヴァローナの基本知識から種類の違い、目的に合わせた選び方、購入方法、実践的なレシピまでをわかりやすく解説します!
初めて購入を検討している方も、すでに使っている方も、きっと新しい発見があるはず。
あなたにぴったりのヴァローナを見つけて、ワンランク上のお菓子作りを楽しみましょう。
お菓子作りをする方なら一度は耳にしたことがある「ヴァローナ」。
プロのパティシエが使う高級チョコレートとして知られていますが、実は家庭でも手軽に楽しめる製菓材料なんです♪
この記事では、ヴァローナの基本知識から種類の違い、目的に合わせた選び方、購入方法、実践的なレシピまでをわかりやすく解説します!
初めて購入を検討している方も、すでに使っている方も、きっと新しい発見があるはず。
あなたにぴったりのヴァローナを見つけて、ワンランク上のお菓子作りを楽しみましょう。


ヴァローナは、1922年にフランスで誕生した老舗チョコレートメーカー。
世界中のトップパティシエやショコラティエに愛用される「プロ御用達」のブランドとして知られています。
ヴァローナが生まれたのは、南フランス・ローヌ地方の小さな町、タン・レルミタージュ。
地元の菓子職人たちが「菓子職人のためのチョコレート」を目指して立ち上げたのが始まりです。
1950年代には、プロフェッショナル向けのクーベルチュール(製菓用チョコレート)製造に本格参入。
カカオの品質にとことんこだわり、細やかな製造技術を磨き続けることで、
いまや世界中のパティスリーやレストランで愛用されるブランドへと成長しました。
100年以上積み重ねられてきた歴史とノウハウが、現在のヴァローナの味わいと信頼を支えています。
☑ カカオ豆の選定から製造まで、一貫した品質管理
☑ 世界各国のカカオ産地と長期的なパートナーシップ
☑ 豊富な経験と高度な技術で、カカオ本来の風味を最大限に引き出す
ヴァローナは、単に「おいしいチョコレート」ではなく、
パティシエが思い描く味や香り、テクスチャーを表現するための“素材”として高く評価されています。
ミシュラン三つ星レストランや有名パティスリーで使われているのも納得のクオリティです。
ヴァローナには、プロ向けと一般向けの両方の製品があります。
プロ向けのクーベルチュールは「フェーブ(豆)」と呼ばれる楕円形の形状が特徴。
計量しやすく、刻まずにそのまま溶かせるよう工夫されています。
うれしいことに、このプロ向けクーベルチュールも、製菓材料店や通販サイトから少量で購入可能。
自宅のキッチンで、パティシエ気分の本格スイーツ作りを楽しめます♪

ここからは、ヴァローナならではの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
カカオは「どこの国で、どんなふうに育ったか」で、香りや味わいが大きく変わります。
ヴァローナは、産地ごとの個性を早くから重視してきたブランドのひとつです。
マダガスカル、ベネズエラ、エクアドルなど、世界各地の厳選されたカカオ豆を使用し、
それぞれの産地特有の風味が引き立つようにブレンドや焙煎を調整しています。
さらに、カカオ生産者との直接的なパートナーシップを結び、
長期的な買い付けや技術支援を通じて、持続可能なカカオ栽培にも取り組んでいます。
ヴァローナのクーベルチュールは、フェーブ(fève=豆)と呼ばれる独特の形状。
真ん中が少しくぼんだ楕円形になっているのは、かわいいだけのデザインではありません。
といった、作業性を高めるための“機能的な形”なんです。
板チョコを細かく刻む手間がいらないので、溶かす・混ぜる工程がぐっと快適になります♪
ヴァローナのチョコレートを口に入れると、スッと溶けていくようななめらかさがあります。
この「絹のような口どけ」は、カカオバターの質と、細かい温度調整・コンチング(練り)の技術があってこそ。
甘さだけに頼らず、カカオ本来の複雑な風味が幾重にも重なって感じられます。
一口の中にいくつもの香りの変化があり、ゆっくり味わうほど奥行きが見えてくるのがヴァローナの魅力です。
ヴァローナは、サステナブルなカカオ栽培や産地支援にも積極的です。
こうした取り組みが評価され、近年は「Bコーポレーション(B Corp)認証」も取得。
チョコレートの品質だけでなく、環境や生産者への配慮も大切にするブランドとして注目されています。

ヴァローナには20種類以上のチョコレートがあり、それぞれに個性があります。
ここでは代表的なラインナップを紹介します。
カカオの存在感をしっかり楽しめるのがブラックチョコレート。
カカオ分の違いや産地によって、かなり印象が変わります。
グアナラ(70%)
1986年に登場した、ヴァローナを代表するブラックチョコレート。
カカオ分70%の力強い苦みと深いコクが特徴で、「これぞビター」という満足感があります。
ガトーショコラやブラウニーなど、チョコレート感を前面に出したいお菓子にぴったりです。
カライブ(66%)
カリブ海諸国のカカオをブレンドした、バランスの良いブラックチョコレート。
ローストしたナッツを思わせる香ばしさと、心地よい苦みが魅力です。
生菓子から焼き菓子まで幅広く使いやすく、初めてのヴァローナにもおすすめ♪
マンジャリ(64%)
マダガスカル産カカオのみを使用したシングルオリジンチョコレート。
ラズベリーのようなベリー系の酸味が印象的で、華やかな香りがふわっと広がります。
フルーティーさを活かしたムースやガナッシュにぴったりです。
カラク(56%)
カカオ分56%と、ブラックの中ではややマイルドなタイプ。
ほのかな酸味とナッツのような風味があり、苦みは控えめ。
ビターは好きだけど、あまり強すぎるのは苦手…という方にも使いやすい味わいです。
ミルクのまろやかさとカカオの香りを両立させた、人気の高いゾーンです。
グアナラ・ラクテ(41%)
ミルクチョコレートとしては高めのカカオ分41%。
一般的なミルクチョコレートよりも甘さを抑え、カカオの香りをしっかり感じられる“大人ミルク”です。
まろやかなクリーム感と、天然バニラの上品な香りが楽しめます。
タナリヴァ・ラクテ(33%)
マダガスカル産カカオを使ったミルクチョコレート。
ミルクのコクと、切れの良い甘さが心地よく、日本人にもなじみやすい味わいです。
そのまま食べるのはもちろん、プリンやムースなどにもよく合います。
カカオバターとミルクのやさしい風味が楽しめるホワイトチョコレート。
イボワール(35%)
甘さを適度に抑えた、上品なホワイトチョコレート。
ホワイトチョコ特有のくどさが少なく、ミルクと砂糖のバランスが絶妙です。
バニラの香りも心地よく、レアチーズケーキやムース、ムラングなど、多彩なスイーツに使えます。
近年登場した、フルーツやナッツの風味をダイレクトに表現したシリーズ。
フランボワーズ、パッションフルーツ、アーモンドなど、鮮やかな色と味が特徴です。
乳製品不使用のタイプもあり、ヴィーガンや乳アレルギーに配慮したお菓子作りにも活躍します。

「種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない…」という方のために、用途別の選び方をまとめました♪
最初の一歩に選びやすいのはこの3種類です。
カライブ(66%)
バランスが良く、ガトーショコラ・ムース・クッキーなど何にでも使いやすい万能タイプ。
カラク(56%)
苦みが穏やかで、ビターが得意でない方にも使いやすいブラックチョコレート。
お子様向けのお菓子にも合わせやすいです。
イボワール(35%)
上品な甘さのホワイトチョコレート。
ホワイトチョコ好きの入門編にぴったり。
作りたいお菓子に合わせて選ぶと、失敗がぐっと減ります。
ガトーショコラには?
濃厚さが欲しいガトーショコラには、カカオ分高めをチョイス。
・しっかりビターで大人向けに → グアナラ(70%)
・苦みと香ばしさのバランス重視 → カライブ(66%)
トリュフ・ボンボンショコラには?
口どけと香りを楽しみたいトリュフやボンボンには、風味豊かなタイプを。
・華やかな酸味を楽しみたい → マンジャリ(64%)
・まろやかなミルク系トリュフに → グアナラ・ラクテ(41%)
ムース・ババロアには?
軽い食感のムースやババロアには、なめらかに溶けるタイプが◎。
・ほどよいビター感のチョコムース → カライブ(66%)
・やさしい甘さのホワイトムース → イボワール(35%)
焼き菓子には?
焼成してもしっかり風味が残るタイプがおすすめ。
・ブラウニーやパウンドケーキ → グアナラ(70%)
・チョコチップクッキー → カラク(56%)
ヴァローナは「製菓用」でも、そのまま食べて十分おいしいのがポイント。
少量をゆっくり口の中で溶かしていくと、香りの変化をじっくり楽しめます。
コーヒーや紅茶と合わせて、ちょっと贅沢なティータイムに♪
チョコレート好きの方へのギフトにもヴァローナは喜ばれます。
「このチョコレートで作りました」と一言添えると、手作りスイーツの特別感がぐっと増しますよ♪

ヴァローナは、通販を使うのが一番手軽で種類も豊富です。
☑ 大手製菓材料通販サイト … 富澤商店、cotta、TFOODSなど
☑ 公式オンラインブティック … ヴァローナ公式サイト
製菓材料サイトでは、ヴァローナ以外の材料や型、道具もまとめて購入でき、
レシピも載っていることが多いので、お菓子作り初心者にも便利です。
公式サイトでは、限定商品や新作などもチェックしやすく、
「とにかくヴァローナをいろいろ試したい」という方にぴったり。
ヴァローナのざっくりした価格感はこんなイメージです。
高級チョコレートではありますが、
「味わい」と「扱いやすさ」を考えると、プロが選ぶ理由も納得のクオリティです。
初めて使う方や、いろいろ試してみたい方には、小容量サイズがおすすめ。
といった使い方をすると、ムダなく自分の定番を見つけられます。
冷蔵保存が基本になるので、「使い切れる量」を意識して選びましょう。
「月に何度もお菓子を焼く」「お気に入りの種類が決まっている」という方には、1kgサイズが断然お得。
ジップ袋+密閉容器で小分け保存しておくと、必要な分だけ取り出せて便利です。

せっかくの高品質チョコレートは、保存方法にも少し気を配りたいところ。
基本のポイントを押さえておきましょう。
開封前は、直射日光を避け、18度以下の涼しくて乾燥した場所での保管が基本です。
温度変化が少ない場所を選ぶことで、チョコレートの状態を保ちやすくなります。
開封後は、できるだけ空気と湿気を避けることが大切です。
使うときは、冷蔵庫から出して少し常温に戻してから開封すると、結露を防ぎやすくなります。
冷蔵保存では、冷気が直接当たる場所は避け、
野菜室など比較的温度変化の少ない場所を優先しましょう。
冷凍保存も可能ですが、解凍時の「結露」が大敵です。
というステップを踏むと、品質の劣化を抑えられます。
保存中にチョコレートの表面が白っぽくなることがあります。
これは「ブルーム現象」と呼ばれるもので、カビではありません。
ファットブルーム … 温度変化でカカオバターが表面に浮き出た状態
シュガーブルーム … 湿気で砂糖が結晶化して白く見える状態
見た目は少し悪くなりますが、食べても問題はなく、溶かしてお菓子に使えばほぼ気になりません。
風味はやや落ちることがあるので、できるだけ適切な温度・湿度で保管するのがおすすめです。
※実際の賞味期限や保存条件は、商品パッケージの表示を必ず優先してください。

ここからは、ヴァローナの魅力を活かせる定番レシピを紹介します♪
材料(15cm丸型1台分)
作り方
しっとり濃厚で、「お店のような」ガトーショコラに仕上がります。
材料(約40個分)
作り方
口の中でスッと溶ける、生チョコ好きにはたまらない一品です。
材料(約20個分)
作り方
マンジャリならではのフルーティーな香りがふわっと広がる、上品なトリュフになります。
材料(20cm角型1台分)
作り方
濃厚で、外は少しさっくり・中はしっとりとしたブラウニーに仕上がります。
材料(1杯分)
作り方
簡単なのに、カフェのような本格ホットチョコレートが楽しめます♪

ボンボンショコラやコーティングに挑戦したいなら、避けて通れないのが「テンパリング」です。
テンパリングとは、チョコレートを決められた温度で溶かし、冷まし、再び少し温めることで、
カカオバターの結晶を整える作業のこと。
しっかりテンパリングされたチョコレートは…
といった理想的な状態になります。
反対に、テンパリングがうまくいかないと、白っぽくなったり、食感がぼそっとしたりします。
家庭でもチャレンジしやすい、基本的な方法を紹介します。
水冷法(温度調整の一例)
チョコレートの約2/3量を湯煎にかけ、
ボウルの底を氷水に当てながら混ぜ、27℃前後まで冷ます
残り1/3量のチョコレートを加え、溶けるまで混ぜる
再び湯煎に軽く当て、
この「温度の上げ下げ」がテンパリングのポイント。
温度計を1本用意しておくと、失敗がぐっと減ります♪
実は、すべてのお菓子にテンパリングが必要なわけではありません。
生地に混ぜ込んだり、クリームと合わせるタイプのお菓子は、
「決まった温度まで溶かせばOK」で、テンパリングは不要です。
まずはテンパリング不要のレシピから始めて、
慣れてきたらボンボンショコラやコーティングにステップアップするのがおすすめ。
もしテンパリングに失敗して「ツヤがない」「白くなった」という場合も、捨てる必要はありません。
何度でもやり直せるので、気楽に挑戦してみてOKです。

最後に、ヴァローナをさらに楽しむためのちょっとしたアイデアを紹介します。
同じブラックチョコレートでも、カカオ分の違いで印象は大きく変わります。
56%、64%、66%、70%と段階的に食べ比べてみると、
自分の「ちょうどいいビター度」が見つかって面白いですよ。
ヴァローナは、飲み物との相性も抜群です。
赤ワインには
コーヒーには
紅茶には
季節によって選ぶチョコレートを変えると、より楽しみが広がります。
春・夏
ムースやアイス、レアチーズケーキなど、軽やかなデザートにぴったり。
秋・冬
ガトーショコラ、ブラウニー、ホットチョコレートで、あたたかい時間を楽しめます♪
いきなり大容量を買うのが不安な方は、少量ずつ入ったお試しセットが便利。
というステップで、自分の「定番ヴァローナ」を決めていくのも楽しいですよ。

初めての方には、**カライブ(66%)かカラク(56%)**が使いやすくておすすめです。
ホワイトチョコレートが好きなら、**イボワール(35%)**から始めると失敗が少ないですよ♪
商品や種類によって異なりますが、未開封であれば、
製造から約1〜1年半程度が目安になっているものが多いです。
開封後は、密閉して適切に保存すれば、数ヶ月程度はおいしく楽しめますが、
できるだけ早めに使い切るのがおすすめです。
※実際の賞味期限は、必ずパッケージに記載された表示を確認してください。
もちろんOKです!
むしろ、余計な香料や油脂を加えていない分、
カカオ本来の香りや風味をストレートに楽しめます。
コーヒーや紅茶と一緒に、少しずつゆっくり味わうと、
プロ仕様ならではの複雑な香りの変化が感じられますよ。
お菓子作りの頻度にもよりますが、
月に何度か焼き菓子を作る方なら、1kgでも十分使い切れます。
というイメージです。
不安な場合は、まず小容量で味や使い勝手を確認してから、大容量に切り替えると安心です。
カカオ%は「好み」と「お菓子の種類」で選びます。
迷ったときは、まず60%台から試して、自分の好みを探るのがおすすめです。
チョコレートを溶かすときは、温度が高すぎると風味が落ちてしまいます。
このあたりを上限の目安に、湯煎でゆっくり溶かしていきましょう。
温度計が1本あると、かなり安心して作業できます。

ヴァローナは、100年以上の歴史を持つフランス発の高級チョコレートブランド。
世界中のプロが選ぶ味わいを、私たちも自宅で楽しめるのが魅力です。
20種類以上のラインナップから、
に合わせて、自分好みの一枚を選べます。
まずはバランスの良いカライブやカラクから試し、
慣れてきたらマンジャリやグアナラなど、個性の強いタイプにも挑戦してみるのもおすすめ。
通販なら少量サイズも手に入れやすいので、
いくつかの種類を試してから「これだ!」という一種類をストックしておくのも楽しいですよ。
ヴァローナのチョコレートがあれば、
お菓子作りが一段と楽しくなり、いつものティータイムも少し特別な時間に変わります。
ぜひ、自分だけのお気に入りヴァローナを見つけて、
“プロ仕様の味わい”を日常の小さな贅沢として楽しんでみてください♪





































