「添加物不使用」表示が変わった!まず知っておきたい基礎知識

添加物不使用ってどういう意味?

添加物不使用とは、特定の食品添加物を使用していないことを示す表示です。
たとえば「保存料不使用」「着色料不使用」のように、何が使われていないのかを明確に示す必要があります。

ここで注意したいのは、「添加物不使用」と表示されていても、すべての食品添加物が含まれていないわけではないという点なんです!特定の添加物だけを使わずに製造した商品という意味になります。

食品添加物には、保存料、着色料、甘味料、香料、乳化剤など...本当に多くの種類があります。
だからこそ、どの添加物が不使用なのかを確認することが大切なんですね♪

「無添加」との決定的な違いって?

無添加と添加物不使用、似ているようで実は違うんです。

無添加とは
原材料の産地から最終製品の完成まで、すべての工程で食品添加物を一切使用していないこと。
加工助剤やキャリーオーバー(表示が免除される添加物)も含めて、まったく使用していない状態が「完全無添加」です。

添加物不使用とは
特定の添加物のみを対象としています。
「保存料不使用」と記載されていても、他の添加物(乳化剤や香料など)は使用されている可能性があるんです。

このように、無添加の方がより厳格な基準なんですよ。

2024年4月から何が変わったの?

2022年3月、消費者庁は「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定しました。
そして2024年4月からこのガイドラインが本格的に適用され、不使用表示のルールが厳格化されています。

主な変更ポイント

☑ 単に「無添加」とだけ書いて何が無添加なのか明示しない表示はNG
☑ 「化学調味料不使用」のように定義がない用語を使った表示もNG
☑ 添加物を使っていないことと健康や安全を関連付ける表示も禁止

このガイドラインの目的は、消費者が正確な情報に基づいて商品を選べるようにすることなんです。

チョコレートに使われる添加物を知ろう

よく使われる代表的な添加物

チョコレートには、おいしさや品質を保つためにさまざまな添加物が使用されています。
代表的なものをご紹介しますね♪

乳化剤(レシチンなど)
油分と水分を均一に混ぜ合わせ、なめらかな口どけを実現します

香料
バニラやその他の風味を加え、味わいを豊かにします

光沢剤
チョコレートの表面にツヤを出し、見た目を美しく保ちます

甘味料
砂糖以外の甘みを加えたり、糖質を抑えたりします

酸化防止剤
油脂の酸化を防ぎ、風味の劣化を抑えます

これらの添加物は、食品衛生法で安全性が確認されたものだけが使用を認められているんですよ。

ほとんどのチョコレートに入っている「乳化剤」の役割

チョコレートの原材料表示を見ると、ほとんどの商品に「乳化剤」や「レシチン」と書かれています。
なぜこれほど広く使われているのでしょうか?

チョコレートは、カカオバター(油分)と砂糖や乳成分(水分を含む)を混ぜ合わせて作られます。
でも油と水って、本来混ざりにくいんです...。
そのまま製造するとザラザラとした食感になってしまうんですね。

乳化剤を加えることで、これらの成分を均一に混ぜ合わせることができ、あのなめらかで口どけの良いチョコレートが生まれるんです♪

レシチンは大豆や卵黄から抽出される天然由来の成分で、使用量はごくわずか(一般的には0.5%以下)なんですよ。

ダークとミルク、添加物が違うって本当?

実は、ダークチョコレートとミルクチョコレートでは使用される添加物の種類や量が異なります!

ダークチョコレート
カカオマスとカカオバター、砂糖を主原料とし、乳成分を含まないため添加物が比較的少ない傾向にあります。
特にカカオ含有率が高い商品ほどシンプルな原材料構成になっていることが多いんです。

ミルクチョコレート
乳成分(全粉乳や脱脂粉乳)が加わるため、成分が複雑になり乳化剤の使用量が増えることがあります。
また、まろやかな味わいにするため香料が使われることも多くなります。

どちらが良い悪いということではなく、それぞれの特性に応じた添加物が使われているというわけなんですね。

気をつけたい!「添加物不使用」表示の注意ポイント

消費者庁のガイドラインでは、誤認を招きやすい表示を10の類型に分類しています。
特に知っておきたいポイントをご紹介しますね。

単なる「無添加」だけの表示はNG

パッケージに大きく「無添加」とだけ書かれている商品、見たことありませんか?この表示の問題点は、何が無添加なのかが不明確だという点なんです。

保存料が無添加なのか、着色料が無添加なのか、それとも全ての添加物が無添加なのか...消費者には判断できませんよね。
新しいガイドラインでは、「保存料無添加」「着色料無添加」のように、具体的に何が不使用なのかを明示することが求められています。

「化学調味料不使用」が使えなくなった理由

「化学調味料不使用」や「人工甘味料不使用」という表示、以前はよく見かけましたよね。
でも現在、これらの表示は認められていないんです!

理由は、「化学」「人工」「合成」「天然」といった用語が、食品表示基準に正式な定義として存在しないため。
食品添加物には、化学的に合成されたものも天然由来のものも含まれているんです。

「化学」という言葉を使うことで、あたかも化学的な添加物が危険であるかのような印象を与えてしまう懸念があるんですね...。
正しくは「調味料(アミノ酸等)不使用」のように表示する必要があります。

同じ働きをする別の成分を使っているケース

これは特に注意が必要なパターンです!たとえば「保存料不使用」と表示していても、保存料と同じような日持ち向上効果を持つ別の添加物を使用している場合があります。

☑ 保存料の代わりにpH調整剤やグリシンを使用
☑ 調味料の代わりにアミノ酸を含む酵母エキスを使用
☑ 乳化剤の代わりに乳化作用を持つ原材料を使用

消費者からすれば似たような効果を持つ成分が入っているのに「不使用」と書かれていると、誤認につながってしまいますよね。

「健康に良い」「安全」と関連付けてはダメ

「保存料無添加だから健康的♪」「添加物不使用で安心!」といった表示、魅力的に聞こえますが...実は認められていません。

なぜなら、添加物を使用していないことと、健康や安全性の高さには直接的な因果関係がないためです。
食品添加物は、食品安全委員会による厳格な安全性評価を経て使用が認められているものなんですよ。

「添加物不使用=より安全」という印象を与える表示は、逆に添加物を使用した食品が危険であるかのような誤解を招いてしまうんです。

チョコレートの原材料表示、正しく読めていますか?

原材料表示の基本ルール

チョコレートを選ぶ際、原材料表示を確認することが最も確実な方法です!いくつかの基本ルールを覚えておきましょう♪

使用量の多い順に記載される
最も多く使われている原材料が最初に、最も少ないものが最後に記載されます。
チョコレートの場合、砂糖、カカオマス、ココアバター、全粉乳などが上位に並ぶことが多いんですよ。

添加物は区別して表示される
食品添加物は、原材料とは区別して記載されます(次の項目で詳しく説明しますね)

アレルギー物質は必ず表示される
特定原材料7品目(卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生)は必ず表示されます。

「/」(スラッシュ)以降が添加物リスト!

原材料表示をよく見ると、途中に「/」(スラッシュ)や改行があることに気付きませんか?この記号以降に書かれているものが、食品添加物なんです。

表示例

原材料名 砂糖、カカオマス、ココアバター、全粉乳/乳化剤、香料

この場合、スラッシュより前の「砂糖、カカオマス、ココアバター、全粉乳」が食品原材料で、スラッシュより後ろの「乳化剤、香料」が食品添加物になります。

スラッシュがなく改行で区切られている場合もありますが、考え方は同じです!この区別を理解するだけで、どの商品にどのような添加物が使われているかが一目で分かるようになりますよ♪

表示されない添加物もあるって本当?

実は、原材料表示には記載されない添加物もあるんです...。

キャリーオーバー
原材料には含まれているものの、最終製品では効果を発揮しないごく微量の添加物です。
たとえば、チョコレートに使う粉乳に保存料が含まれていても、チョコレート自体では保存料としての効果がない場合、表示が免除されます。

加工助剤
製造過程で使用されるものの、最終製品からは除去されるか、中和されて効果を失う添加物です。

栄養強化剤
ビタミンやミネラルなど、栄養を強化する目的で使用される添加物も、表示が免除される場合があります。

これらは表示されていなくても存在する可能性があるため、完全に添加物ゼロを求める方は注意が必要なんです。

添加物不使用チョコレートのメリット・デメリット

3つのメリット

添加物が使われていないチョコレートには、こんなメリットがあります♪

  1. 素材本来の味わいを楽しめる
    余計な成分が入っていないため、カカオや乳成分など、素材そのものの風味をダイレクトに感じられます。
    特にカカオ含有率の高いチョコレートでは、カカオの複雑な味わいをより純粋に味わうことができるんです。

  2. 原材料がシンプルで分かりやすい
    使用されている成分が少ないため、何が入っているのか把握しやすくなります。
    食物アレルギーを持つ方にとっては、安心して選びやすいという利点があります。

  3. 製造者のこだわりが感じられる
    添加物を使わずに美味しいチョコレートを作るには、原材料の選定や製造工程に工夫が必要です。
    そのため、品質へのこだわりを感じられる商品が多い傾向にあります。

知っておきたい4つのデメリット

一方で、こんなデメリットも存在します。
購入前にチェックしておきましょう!

価格が高めになる傾向
厳選された原材料を使用し、製造工程にも手間がかかるため、一般的なチョコレートよりも価格が高くなりがちです

賞味期限が短い
保存料や酸化防止剤を使用していないため、賞味期限が短く設定されていることが多くあります。
購入後は早めに消費する必要があり、まとめ買いには向きません

食感や口どけが異なる場合がある
乳化剤を使用していない商品は、なめらかさがやや劣ることがあります。
ただし、これは劣っているというより「特徴」として捉えることもできます

溶けやすい・崩れやすい
光沢剤などのコーティング剤が使われていないため、温度変化に弱く、夏場などは特に溶けやすくなります。
保管方法に注意が必要です

これらのデメリットを理解したうえで、自分のライフスタイルに合った選択をすることが大切なんですね。

添加物=危険ではありません!

「添加物は体に悪い」というイメージを持つ方もいますが、実際はどうなのでしょうか...?

日本で使用が認められている食品添加物は、すべて食品安全委員会による厳格な安全性評価を受けています。
動物実験などを通じて、一生涯食べ続けても健康に影響がない量(一日摂取許容量・ADI)が設定されているんです。

実際の食品に使用される量は、このADIよりもはるかに少ない量に設定されています。
たとえば、チョコレートに使われる乳化剤のレシチンは、大豆や卵黄にも自然に含まれる成分なんですよ♪

もちろん、添加物を必要以上に摂取しないに越したことはありません。
でも「添加物=危険」と過度に恐れる必要もないんです。
大切なのは、正しい知識を持ち、バランスの取れた食生活を送ることですね。

【目的別】チョコレート選びの実践ポイント

添加物を気にする方のチェックリスト

添加物が気になる方のために、チョコレートを選ぶ際のチェックポイントをまとめました♪

原材料表示をチェック
☑ 原材料が5つ以下のシンプルな商品を選ぶ
☑ スラッシュ(/)以降の添加物リストを確認する
☑ 「乳化剤」「香料」の有無をチェックする

表示内容を確認
☑ 「〇〇無添加」と具体的に記載されているか
☑ 単なる「無添加」だけの曖昧な表示ではないか
☑ カカオ含有率が記載されているか

保存・消費計画を立てる
☑ 賞味期限を確認し、消費できる量を購入する
☑ 保存方法(冷蔵推奨など)を確認する
☑ 開封後は早めに食べ切れる量か検討する

このチェックリストを参考に、自分に合ったチョコレートを見つけてくださいね!

カカオ含有率と添加物の関係

チョコレートのパッケージに記載されている「カカオ○○%」という数字、気にしたことありますか?実はこの数値が、添加物の使用量とも関係しているんです。

カカオ含有率とは、チョコレートに含まれるカカオ由来の成分(カカオマス、ココアバター、ココアパウダー)の割合を示します。

カカオ含有率が高い商品(70%以上)
原材料がよりシンプルな傾向にあります。
カカオマス、ココアバター、砂糖といった基本的な材料で構成され、添加物の使用が少ないことが多いんです。
乳成分を含まないため、乳化剤の使用量も少なくなります。

カカオ含有率が低い商品(30〜40%程度)
ミルクチョコレートなど、乳成分や砂糖の割合が高くなります。
成分が複雑になるため、乳化剤や香料が使われる頻度が高まります。
ただし、これは品質が劣るという意味ではなく、なめらかで食べやすい食感を実現するための工夫なんですよ。

ハイカカオチョコレートは添加物が少ない?

カカオ含有率70%以上のハイカカオチョコレートは、添加物が少ない傾向にあります!その理由は...?

  1. 原材料がシンプル
    カカオマス、ココアバター、砂糖という3〜4種類の原材料で作られることが多く、複雑な加工が不要です

  2. 乳成分を含まない
    乳成分がないため、油分と水分を混ぜ合わせる乳化剤の必要性が低くなります

  3. カカオ本来の風味が強い
    カカオの風味が強いため、香料で味を補う必要が少なくなります

ただし、すべてのハイカカオチョコレートが添加物不使用というわけではありません!商品によっては乳化剤や香料が使われているものもあるため、原材料表示の確認は必須です。

また、ハイカカオチョコレートは苦味が強く、甘いチョコレートに慣れている方には食べにくく感じることも...。
自分の好みと目的に合わせて選びましょうね♪

シンプルなチョコレートを見つけるコツ

できるだけシンプルな原材料のチョコレートを探している方に、見つけるコツをご紹介します♪

ダークチョコレートを選ぶ
ミルクチョコレートよりもダークチョコレートの方が、原材料がシンプルな商品が多くなります。
カカオマス、砂糖、ココアバターの3つだけという商品も珍しくありません!

オーガニック商品をチェックする
有機JAS認証を受けた商品は、使用できる添加物に制限があります。
原材料にもこだわっていることが多く、シンプルな構成になっている傾向があります。

カカオ含有率70%以上を目安に
前述の通り、カカオ含有率が高いほど原材料がシンプルになる傾向があります。

板チョコよりタブレットタイプ
大きな板状のチョコレート(タブレットチョコレート)は、シンプルな原材料で作られていることが多いんです。

原材料表示を比較する習慣を
複数の商品を手に取り、原材料表示を見比べることで、違いが分かるようになります。
最初は面倒に感じても、慣れれば一目で判断できるようになりますよ。

オーガニックと添加物不使用の違い

「オーガニック」と「添加物不使用」、同じようで実は違うんです!

オーガニック(有機)とは
有機JAS認証を受けた農産物や加工品のこと。
化学的な農薬や肥料を使わず、環境に配慮した方法で栽培・製造されています。
カカオやサトウキビなどの原材料が有機栽培されたものを使用している必要があります。

添加物不使用との違い
オーガニックは「栽培方法」に関する基準で、添加物不使用は「製造段階での添加物使用」に関する基準です。
オーガニックチョコレートでも、有機JASで認められた添加物(一部の乳化剤や香料など)は使用できます。
逆に、オーガニックではないが添加物不使用というチョコレートも存在するんですよ。

どちらを優先すべき?
これは個人の価値観によります。
環境への配慮や農薬を避けたい方はオーガニックを、製造段階での添加物を避けたい方は不使用表示を優先するとよいでしょう。
理想的なのは、オーガニックかつ添加物不使用の商品ですが、価格は高めになる傾向があります...。
自分が何を重視するのかを明確にして選ぶことが大切です♪

よくある質問に答えます!

Q1. 「添加物不使用」と書いてあれば完全にゼロ?

A. いいえ、完全にゼロとは限りません。

「添加物不使用」「〇〇無添加」という表示は、特定の添加物が使われていないことを示すものです。
たとえば「保存料不使用」と書かれていても、乳化剤や香料は使われている可能性があります。

完全に添加物が含まれていないことを確認したい場合は、原材料表示のスラッシュ(/)以降に何も記載がないかをチェックしましょう!また、キャリーオーバーや加工助剤として表示が免除されている添加物が存在する可能性もあります。
完全にゼロを求める場合は、製造者に直接確認するのが確実ですよ。

Q2. チョコレートで特に避けるべき添加物はある?

A. 一般的には、日本で使用が認められている食品添加物はすべて安全性が確認されています。

ただし、個人の体質やアレルギーによって、特定の成分を避けたい場合があります。

食物アレルギーがある方
乳化剤の原料として大豆レシチンが使われている場合、大豆アレルギーの方は注意が必要です。
卵黄レシチンの場合は卵アレルギーの方が該当します。
アレルギー表示を必ず確認しましょう!

人工甘味料が気になる方
糖質オフのチョコレートには、エリスリトール、アスパルテーム、スクラロースなどの甘味料が使われていることがあります。
体質によっては、お腹がゆるくなることも...。

Q3. 妊娠中・授乳中でも添加物不使用なら安心?

A. 添加物の有無にかかわらず、チョコレートを適量楽しむ分には問題ありません♪

妊娠中・授乳中に気をつけたいのは、添加物よりも以下の点です。

カフェインの摂取量
チョコレートにはカフェインが含まれています。
特にカカオ含有率の高いダークチョコレートは、カフェイン量が多めです。
1日200mg以下(ダークチョコレート約50〜100g相当)を目安にしましょう。

糖分・カロリーの摂りすぎ
妊娠中の体重管理や、産後の体型戻しを考えると、食べ過ぎには注意が必要です。
1日20〜30g程度(板チョコ半分程度)を目安に楽しむのがよいでしょう。

日本で認可されている食品添加物は、妊婦や胎児への影響も考慮して安全性が評価されています。
通常の食品に含まれる量であれば、心配する必要はありませんよ。
どうしても気になる場合は、原材料がシンプルなチョコレートを選ぶとよいでしょう。

Q4. 子どもに食べさせるチョコレートの選び方は?

A. 子ども向けのチョコレート選びでは、添加物の有無よりも以下のポイントを重視しましょう。

糖分・脂肪分の量
チョコレートは糖分と脂肪分が多い食品です。
食べ過ぎると虫歯や肥満の原因になるため、量を決めて与えることが大切です。
3歳以上であれば、1日10〜20g程度(個包装1〜2個)が目安です。

アレルギーの確認
初めて食べさせる場合は、少量から始めてアレルギー反応がないか確認しましょう。
乳成分、大豆(乳化剤)、ナッツ類などがアレルギーの原因となることがあります。

食べる時間帯
寝る前に食べると虫歯のリスクが高まります。
食後のデザートとして食べさせ、その後歯磨きをする習慣をつけるとよいでしょう。

子どもに対しても、日本で認可されている添加物は安全とされています。
ただし、心配な場合は原材料がシンプルな商品を選ぶと安心できるかもしれませんね♪

Q5. 賞味期限が短い方が添加物が少ない?

A. 必ずしもそうとは限りませんが、傾向としては関連性があります。

保存料・酸化防止剤不使用の場合
これらの添加物を使用していないチョコレートは、保存期間が短くなる傾向があります。
賞味期限が3〜6ヶ月程度の商品は、保存料を使っていない可能性が高いです。

生チョコレートなど水分を含む商品
水分が多いチョコレート(生チョコ、トリュフなど)は傷みやすいため、賞味期限が短く設定されます。
ただし、これは添加物の有無というより、商品の特性によるものです。

一般的な板チョコレートの場合
通常の板チョコレートは、添加物の有無にかかわらず、1年程度の賞味期限が設定されていることが多いです。
チョコレートは水分が少なく、カカオバターが酸化を防ぐ働きをするため、比較的長期保存が可能な食品なんですよ。

賞味期限だけで添加物の多寡を判断するのは難しいため、やはり原材料表示を確認するのが確実です!

まとめ 賢くチョコレートを選ぶために

表示を正しく理解して、自分に合った選択を♪

ここまで、添加物不使用の意味や表示のルール、チョコレート選びのポイントについて解説してきました。
最も大切なのは、表示の意味を正しく理解することです!

「無添加」「添加物不使用」という言葉には、それぞれ明確な定義があります。
パッケージの表示だけでなく、原材料表示をしっかり確認する習慣をつけましょうね。

スラッシュ(/)以降に何が書かれているか、原材料は何種類使われているか...こうした情報から、その商品の特徴が見えてきます。

また、2024年4月から適用されている新しいガイドラインについても理解しておくと、より賢い選択ができるようになりますよ♪

添加物の有無だけで判断しないで!

添加物が使われていないことは、商品選びの一つの基準にはなります。
でも、それだけで良し悪しを判断するのは適切ではありません。

他にも考えたいポイント
・カカオの品質や産地
・砂糖の種類や量
・製造方法へのこだわり
・環境や社会への配慮(フェアトレードなど)
・価格と自分の予算
・保存のしやすさ
・自分の好みの味

これらを総合的に判断して、自分にとって最適なチョコレートを選ぶことが大切です。
添加物を使用している商品が必ずしも劣っているわけではありません。
食品添加物は、安全性が確認された上で、食品の品質を保ち、おいしさを実現するために使われています。

自分が何を重視するのかを明確にし、それに合った商品を選びましょう!

美味しく安心してチョコレートを楽しもう

チョコレートは、多くの人にとって日常の小さな幸せをもたらしてくれる存在です♪せっかく食べるなら、安心して美味しく楽しみたいですよね。

最後に大切なこと

☑ 過度に添加物を恐れる必要はありません
☑ 正しい知識を持って、自分に合った選択をしましょう
☑ 原材料表示を確認する習慣をつけましょう
☑ 適量を楽しむことが何より大切です
☑ 疑問があれば、製造者に問い合わせてもOKです

この記事で紹介した知識を活用して、これからのチョコレート選びをより楽しんでいただければ幸いです。
自分に合った美味しいチョコレートと出会えますように...♪