材料選びで変わる!仕上がりの違い
生クリームの脂肪分で食感が変わる
生クリームの脂肪分によって、生チョコの固まり方が大きく変わります♪
☑ 脂肪分47% 最も固まりやすく、濃厚でしっかりした食感。
レシピ通りの時間で固まるため、初心者さんにおすすめ!
☑ 脂肪分35% やや柔らかめの仕上がりで、軽やかな口どけが特徴。
固まるまで2〜3時間程度かかります。
☑ 植物性クリーム 固まりにくく、半日から一晩冷やす必要あり。
動物性と比べると風味も控えめです。
迷った場合は、脂肪分35〜40%程度のものを選ぶとバランスが良いでしょう。
チョコレートのカカオ分も重要
チョコレートのカカオ分も、固まり方に影響します! カカオ分が高いチョコレート(ビター)は固まりやすく、カカオ分が低いもの(ミルク)は柔らかめに仕上がります。
ホワイトチョコレートはカカオ分が最も低いため、特に固まりにくい特徴があります。
初めて作る場合は、カカオ分50〜60%程度のチョコレートがおすすめ♪ このくらいの濃度だと、適度な苦みと甘みのバランスが良く、扱いやすさも兼ね備えています。
板チョコ vs 製菓用チョコレート
市販の板チョコでも生チョコは作れますが、製菓用チョコレートの方が失敗しにくいといえます。
板チョコには植物油脂や砂糖が多く含まれているため、固まりにくい傾向があります...また、風味も製菓用と比べると控えめです。
製菓用チョコレートは、カカオマス・ココアバター・砂糖・乳化剤というシンプルな材料でできています。
そのため乳化しやすく、本格的な味わいに仕上がりますよ。
ただし板チョコを使う場合は、板チョコ用のレシピを参考にすると成功率が上がります!
ホワイトチョコレートで作る時の注意点
ホワイトチョコレートは、通常のチョコレートより扱いが難しい素材です。
カカオ分が低く乳脂肪分が多いため、固まりにくい特性があります。
通常のレシピと同じ比率で作ると、柔らかすぎて型から取り出せないことも...
ホワイトチョコレートで作る場合は、生クリームの量を通常の7〜8割程度に減らしましょう。
また、冷やし時間も長めに設定してください。
湯煎の温度は42〜45℃と、通常より低めに保つことも大切です♪
トラブル別|失敗の原因と対処法

固まらない時の対処法
生クリームが多すぎる場合
レシピより生クリームが多いと、水分量が増えて固まりにくくなります。
まずは冷蔵庫で一晩しっかり冷やしてみましょう! それでも固まらない場合は、湯煎で軽く温めて溶かし、刻んだチョコレートを追加します。
追加する量は、元のチョコレート量の1〜2割程度から始めてください。
一度に多く入れすぎると、今度は硬くなりすぎるので注意が必要です。
冷蔵時間が短い場合
指で軽く押してみて、跡がつかないくらいの固さになっていれば完成です♪ 表面は固まっていても、中心部がまだ柔らかい場合があります。
バットを軽く傾けてみて、中身が動かなければ大丈夫。
使用した生クリームの脂肪分によっては、3時間以上かかることもあります...焦らず待つことが大切です。
分離してしまった時の救済法
チョコレートと生クリームの温度差が大きいと、分離しやすくなります。
分離してしまったら、50〜55℃の湯煎にかけながらゆっくり混ぜ続けましょう! 焦らず根気よく混ぜることで、再び乳化してきます。
それでも改善しない場合は、30〜35℃に温めた生クリームを小さじ1ずつ追加してください。
少量ずつ加えることがポイントです♪
プロが使う高度なテクニックとして、湯煎と冷水を交互に使う方法もあります。
50℃の湯煎に10秒ほどあててゴムベラで混ぜ、次に冷水に5秒ほどあてて再び混ぜます。
この動作を繰り返すことで、温度を細かく調整しながら乳化を促せますよ。
ボソボソ・ザラザラになった時
チョコレートと生クリームがしっかり乳化していないと、ボソボソした食感になります。
湯煎で40〜45℃程度に温め直し、再度しっかり混ぜましょう! ツヤが出て滑らかになるまで、5分以上かけて丁寧に混ぜ続けてください。
ゴムベラではなく泡立て器を使うと、より均一に混ざります。
ただし空気を入れすぎないよう、優しく混ぜることが大切です。
すでに固まってしまった場合でも、諦める必要はありません♪ 湯煎で完全に溶かし直してから、もう一度最初から作り直すつもりで混ぜていきます。
温度管理に気をつけながら、ゆっくり丁寧に乳化させましょう。
ワンランク上の仕上がりを目指す応用テクニック
口どけを極める冷やし方
生チョコの口どけは、冷やし方で大きく変わります♪ 急速に冷やすと表面が固まりすぎて、口どけが悪くなります...冷蔵庫の野菜室(5〜7℃)でゆっくり冷やすと、なめらかな食感に仕上がりますよ! また、食べる30分前に冷蔵庫から出しておくと、口どけがさらに良くなります。
少し室温に戻すことで、チョコレート本来の風味も引き立ちます。
美しくカットする包丁テクニック
きれいに切るには、温かい包丁を使うことが必須です。
お湯で包丁を温めたら、キッチンペーパーで水気を完全に拭き取ります! 一気に切り落とすのではなく、刃を前後に動かしながら優しく切っていきましょう。
一切れ切るごとに包丁を温め直し、チョコレートを拭き取ってください。
手間はかかりますが、断面が美しく仕上がります♪
季節に合わせた配合調整
夏場と冬場では、同じレシピでも仕上がりが変わります。
夏場(室温25℃以上) チョコレートの比率を少し高めにすると、溶けにくくなります。
生クリームを通常の9割程度に減らしてみましょう!
冬場(室温15℃以下) 標準的なレシピで問題ありませんが、作業中に固まりやすくなります。
湯煎を近くに置き、固くなったらすぐに温め直せるようにしておきましょう。
部屋の温度に合わせて微調整することで、季節を問わず安定した仕上がりになりますよ。
洋酒で大人の味わいに
洋酒を加えると、大人の味わいになります♪ おすすめはブランデー、ラム酒、リキュール類。
生クリームを加えた後、大さじ1〜2杯程度を混ぜ込みましょう。
入れすぎると固まりにくくなるため、レシピの生クリーム量から少し減らして調整してください。
アルコールの風味が苦手な方は、バニラエッセンスでも香りづけできますよ!
フルーツやナッツでアレンジ
生チョコは、さまざまな素材と相性が良いお菓子です。
- オレンジピール → 爽やかな酸味がアクセント
- ドライフランボワーズ → 華やかな香りと色合い
- アーモンドやヘーゼルナッツ → 食感のアクセント
- 抹茶パウダー → 和風の味わいに
型に流す前に混ぜ込むか、固まった後に表面にトッピングしてください。
自分だけのオリジナル生チョコが楽しめます♪
固まらなかった生チョコの救済レシピ

トリュフにリメイク
固まらなかった生チョコは、トリュフにすれば無駄になりません♪ 冷蔵庫で少し冷やしてから、スプーンで一口大にすくい取ります。
手のひらで丸めて、ココアパウダーをまぶせば完成です! 完全に丸くならなくても、いびつな形がかえって手作り感があって素敵。
見た目よりも味で勝負できるリメイク法といえます。
生チョコソースとして活用
液状のままでも、美味しく活用できます。
アイスクリームにかけたり、パンケーキのソースにしたりと使い道は豊富です♪ 温め直すととろりとして、より使いやすくなります。
小瓶に入れて冷蔵保存すれば、1週間程度は持ちます。
失敗作とは思えないほど、リッチなチョコレートソースになりますよ!
ホットチョコレートドリンクに
固まらなかった生チョコは、ホットチョコレートの材料としても優秀です。
カップ1杯分の牛乳を温め、大さじ2〜3杯の生チョコを溶かし込みます。
よく混ぜれば、濃厚なホットチョコレートの出来上がり♪ マシュマロを浮かべたり、シナモンパウダーをふったりすれば、カフェのような一杯になります。
冬の寒い日に、心も体も温まる飲み物です。
生チョコ製法のよくある質問Q&A
Q1 牛乳で代用できますか?
生クリームの代わりに牛乳を使うこともできますが、注意が必要です。
牛乳は生クリームより脂肪分が少ないため、固まりにくく柔らかい仕上がりになります...使用する場合は、牛乳の量を通常の半分程度にしましょう! また、練乳を大さじ1程度加えると、コクが出て固まりやすくなります。
ただし生クリームで作るほどの濃厚さは出にくいため、本格的な味わいを求める場合は生クリームをおすすめします。
Q2 冷凍保存は可能ですか?
生チョコは冷凍保存できます♪ 一切れずつラップで包み、密閉容器に入れて冷凍すれば、1ヶ月程度保存可能です。
食べる際は、冷蔵庫でゆっくり解凍してください。
ただし冷凍すると、多少食感が変わることがあります。
また解凍時に結露で水分がつくと、白く変色する場合があるため注意が必要です。
作りたての味わいを楽しみたい場合は、冷蔵保存で早めに食べきることをおすすめします。
Q3 どのくらい日持ちしますか?
生チョコは水分が多いため、あまり日持ちしません。
冷蔵保存で3〜5日程度が目安です。
空気に触れると乾燥して風味が落ちるため、密閉容器に入れて保存しましょう! また、洋酒を入れた場合は若干日持ちが良くなります。
とはいえ作りたてが最も美味しいため、なるべく早く食べることをおすすめします。
Q4 電子レンジで作れますか?
電子レンジを使っても作れますが、湯煎の方が失敗しにくいといえます。
電子レンジを使う場合は、チョコレートを耐熱ボウルに入れて600Wで30秒ずつ加熱します。
一度取り出して混ぜ、8割程度溶けたら加熱を止めて余熱で溶かしましょう! 温めすぎると分離や焦げの原因になるため、慎重に様子を見ながら加熱してください。
初心者の方は、温度管理がしやすい湯煎をおすすめします。
Q5 なぜ生チョコは白くなることがあるの?
生チョコの表面が白くなる現象は「ブルーム」と呼ばれます。
急激な温度変化により、チョコレートの油脂や糖分が表面に浮き出ることが原因です。
見た目は悪くなりますが、食べても問題ありません♪ ブルームを防ぐには、冷蔵庫でゆっくり冷やすこと、温度差の大きい場所に置かないことが大切です。
また、密閉容器に入れて保存することでも防げますよ。
まとめ:生チョコ製法をマスターして贅沢な口どけを楽しもう

生チョコの製法は、一見難しそうに見えても、ポイントを押さえれば誰でも作れます! 最も重要なのは、温度管理と材料の比率。
チョコレートと生クリームを2対1の割合で混ぜ、50〜55℃の温度帯で丁寧に乳化させましょう。
失敗してしまっても、この記事で紹介した対処法を試せば、ほとんどの場合は復活させられます♪ また固まらなかった場合でも、トリュフやソースとして美味しく活用できます。
何度か作るうちに、自分なりのコツがつかめてくるはずです。
ぜひチャレンジして、お店に負けない贅沢な口どけの生チョコを楽しんでください...!